part4_健康法と生活改善

1万年前の知恵に学ぶ、現代人が忘れてしまった「自然とのシンプルな約束」3選

目安時間 6分

日々の忙しさに追われ、ふと空を見上げることを忘れていませんか?私たちは便利な生活を手に入れた一方で、どこか自然との繋がりが薄れ、心の忙しなさを感じることが多くなったかもしれません。


この記事では、思想家サティシュ・クマール氏に加え、日本の縄文文化やアイヌの伝統に詳しい専門家たちが交わした対話の中から、現代を生きる私たちが自然とより良く共生していくための、古くから伝わる知恵や、はっとするようなシンプルな真実を紐解いていきます。


これからご紹介するのは、私たちの価値観を静かに揺さぶり、日々の暮らしを豊かにしてくれるかもしれない、3つの重要な「気づき」です。

美しさの本質とは「正しい場所に在る」こと

「美しさとは何か?」――この問いに、思想家でありエコロジストのサティシュ・クマール氏は驚くほどシンプルな答えを提示します。


彼によれば、美しさとは複雑な装飾や高価な価値のことではありません。それは、すべてのものが「本来あるべき場所」にきちんと収まっている状態そのものを指すのです。

この考え方の核心を、氏の言葉が端的に示しています。


美しいとは、 正しい場所におさまること


この視点に立つと、私たちの周りの世界は違って見えてきます。道端に咲く花は、その場所に在るからこそ美しい。


しかし、それが間違った場所にあれば、ただの「汚れ」になってしまうかもしれません。このシンプルな美学は、モノを消費し続ける現代社会に対して、「本当に大切なものは何か」を静かに問いかけているようです。


この「正しい場所にある」という美学は、かつて日本の地に暮らした人々の生活の中に、見事に体現されていました。

1万年続いた縄文の知恵:「必要なぶんだけ頂く」暮らし

対話の中で、琉球大学の古川浩一氏は、日本の縄文時代が持つ驚くべき持続可能性について言及しました。縄文時代は、実に1万年以上もの長きにわたり、人々が自然と調和しながら暮らした時代です。


彼らの文化の根底には、「自然から必要なものだけを頂き、大切に利用する」という、素朴で力強い哲学がありました。


この暮らしぶりは、大量生産・大量消費が当たり前となった現代社会とは対照的です。どちらが良い・悪いという話ではありません。


しかし、1万年もの間、自然の恵みを枯渇させることなく文化を育んできた縄文の人々の知恵から、私たちが学べることは数多くあるはずです。


「足るを知る」という考え方は、現代の環境問題に対する一つの答えであると同時に、モノに囲まれても満たされない私たちの心に、真の豊かさとは何かを教えてくれるのではないでしょうか。

生命への畏敬|「一本の草の葉さえも止めない」心

対話の中で、アイヌの結城幸司氏が、アイヌに伝わる神様の歌(神謡)の一節を紹介しました。それは、生命に対する深い敬意と、すべての存在が繋がっているという世界観を象徴する言葉です。


わてのいのちは草の葉も止めぬ


結城氏が紹介したこのアイヌの言葉は、サティシュ・クマール氏が語る生命への思想と深く響き合うものでした。


これは、自分の存在が、自然界の大きな流れの中にある一本の草の葉の命さえも妨げてはならない、という深い謙虚さと、すべての生命が繋がっているという世界観を示しています。


この考え方を日々の暮らしに取り入れてみると、世界の見え方が変わるかもしれません。例えば、道端の雑草や部屋に入ってきた小さな虫との関わり方。


それらを単なる邪魔者として扱うのではなく、同じ生命として尊重する心が芽生えたとき、私たちの行動は自ずと変わっていくでしょう。

まとめ

この記事では、古代からの知恵に根差した3つのシンプルな約束を振り返りました。


「正しい場所に在る」ことを美しいと感じる心、それは自然から「必要なぶんだけを頂く」縄文の精神に繋がり、ついには「一本の草の葉さえも尊重する」生命への畏敬の念へと至ります。


これらはすべて、自然と私たちが本来結ぶべきだった、シンプルで力強い約束です。


最後に、あなたに一つ問いかけたいと思います。


明日から、あなたの生活の中で一つだけ「正しい場所」に戻してあげられるものは何ですか?


それはモノかもしれませんし、時間や心の在り方かもしれません。その小さな一歩が、自然との関係、そしてあなた自身の暮らしを、より豊かに変えていくきっかけになるはずです。


慎雪(しんせつ)

慎雪(しんせつ)

子どもの出産を機に、本当の食とはなにかについて探求を始める▶本来の食について学ぶ▶食の大転換▶家族全員体質改善▶ストレスフリーの脱砂糖中毒、サプリなし、冷え性解消▶体の内側から整え、細胞の若返りをはかり いつまでも美しく健康でいられるための食の提案をします!

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